管理医師のブログ

2014年2月22日 土曜日

家庭血圧は いつ計測する?

『家庭血圧を測定しましょう。』と外来で患者さんによくご指導していますが、その際に「何時ころに測定するのがよろしいですか?」とご質問をいただきます。確かに日に何度も測定するわけにはいきませんから、無理からぬご質問です。○○時という答えではありませんが、究極的に一回計測するなら、血圧の(24時間の上がったり、下がったり、をあらわす)日内変動を考慮して、『起床直後、朝食を食べる前に計測してください。』とご指導してます。『朝8時に計測してください。』と指導しても、「休日は9時まで寝てますねん。」っていう患者さんもいらっしゃいますからね。
血圧の日内変動に簡単に触れてみます。血圧は降圧剤の内服の有無を問わず、24時間のあいだに、30から40mmHgも変動しています。収縮期血圧と拡張器血圧の(上の血圧と下の血圧)の差じゃないんですよ。収縮期血圧だけで24時間のあいだに30から40mmHgもの変動があるということです。拡張器血圧は収縮期血圧ほどではありませんが、同じくらいの変動はあります。変動のパタンを分類すると、通常は夜間(睡眠時)に下降するのですが、夜間の血圧の下がり方が日中の血圧に比較してあまり下がらないものをnon-dipper型高血圧と表現します。通常の夜間に血圧が下がる変動が認められるものはdipper型高血圧と表現します。
早朝に高い血圧値が計測されてしまう患者さんの多くは、睡眠中に血圧が下がりきらないnon-dipper型高血圧の可能性が大きいと推測しています。糖尿病、心不全、睡眠時無呼吸症候群など基礎疾患をお持ちの患者さんでnon-dipper型高血圧を示すことが多いと報告されていますし、non-dipper型高血圧の患者さんは将来的に脳血管/心血管の事故を引き起こすことが多いと報告されています。
当診療所で血圧管理中の患者さんなら佐々木が『起床直後の家庭血圧を計測しましょう。』と繰り返し案内しているのをよくご存知でしょう。こういう背景があって繰り返し案内しているのです。今回の話を思いっきりハショると『早朝の高血圧には注意してください。』ということです。
(記載、管理医師;佐々木)

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投稿者 医療法人社団ささきクリニック

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