管理医師のブログ

2014年4月18日 金曜日

血圧が不安定?(尼崎循環器内科医が答えます)

「いつ血圧を測っても、違う数値がでて、どの数値を信用していいのか?わからないんですよ。体がどうかしてしまったのか?血圧計が壊れてしまったのか?」こんな質問です。
ミもフタもない話ですが、血圧ってもともと変動します。実際には1心拍ごとに血圧値は違いますから(心臓は1日に約10万回収縮するので)、血圧は約10万通りの値を示すことになります。
これで終わってしまうと本当にミもフタもない話になってしまいますので、もう少し説明させてください。このようなご相談を佐々木にもって来てくださる患者さんは、(佐々木がご指導させていただいた通り)真面目に家庭血圧を計測されている患者さんが多いと思います。
厳密に言うと不安定ではなくて、ある程度、原則的な変動を24時間周期で上がり下がりしていると表現したほうがいいんでしょうね。この変動を"日内変動"と呼びます。またこの変動のリズムの部分に着目すると、このリズムを"概日リズム"と呼んだりします。
「家庭血圧はいつ計測する?」(2014/2/22付ブログ)にも関連する内容ですね。


    
図の読み方)朝9時と深夜3時の血圧を示しているタテの線に注目してください。朝9時は血圧180/110mmHgと読み取れますし、深夜3時は血圧140/80mmHgと読み取れます。収縮期血圧は24時間で40mmHg程度の変動があることがわかります。次に正常血圧の方のグラフに眼をうつしてください。高血圧患者さんだけでなく、正常血圧の方でも収縮期血圧は24時間で40mmHg程度の変動があることも、これらの図からわかります。

高血圧症の患者さんも、健常者も、数値こそ違いますがよく似た変動を示しているんですね。起床とともに朝にグッと血圧が上がって、日中~夕方にかけてはソコソコで、夕刻から下がり始めて、深夜に底をうつという変動パタンが見えますか?決して不規則ではなく、この一定の変動パタンを24時間周期で繰り返していると解釈してください。したがって計測するたびに血圧の値が変化しているので「不安定だ。」と思い込みがちですが、この変動パタンを念頭に置いてご自身の血圧を眺めてみてください。リズムが浮かび上がってきますよ。
このリズム(変動パタン)から逸脱するような血圧の上がり下がりを不安定と表現すべきでしょう。つまり不安定と判断するためには平素から家庭血圧を計測して、ご自身の大まかなリズム(変動パタン)を把握しておく必要があるということになります。
(記載、管理医師;佐々木)

このエントリーをはてなブックマークに追加
このエントリをlivedoorクリップに登録
このエントリをBuzzurlにブックマーク
Deliciousにブックマーク

投稿者 医療法人社団ささきクリニック

アクセス


大きな地図で見る
【住所】
〒660-0827
兵庫県尼崎市西大物町12-41
アマゴッタ4階医療センター

お問い合わせ 詳しくはこちら